中殿筋について
中殿筋は股関節外転・内旋に主に作用する
前部線維は屈曲・伸展
後部線維は伸展・外旋(伸展位〜屈曲60)
にもわずかに作用する
中殿筋で大切なのが、①歩行の立脚期と②股関節屈曲時に起きる大腿骨頭の内旋方向への滑りである。
②鼠径内側部痛、インピンジメントの原因
となりうる。
変形性膝関節症の方を見る機会が多々ある。
その方を見ていると、やはり共通点が見えてくる。
疾患別のセットの合併症が多い気がするのも気のせいか。
特に変形性膝関節症をとると、顕著である。
変形性膝関節症の患者さんの多くは腰部脊柱管狭窄症であることがある。
膝の痛みがあり、腰も痛く、長く歩くと疲れ、足部が上がらなくなってくる。
こういう時にセットの合併症を知っていることで、この先起こりうる症状や気にするべ注意事項が変わってくる。
リハビリは疾患で考えるべきではなく、個人個人の評価治療が必要だと思う。
けれども、同じような傾向があり日々忙しく働く治療家にとって一助となるのではないのか。
血糖値が高くなるとなぜいけないのか?
病院では糖尿病の患者さんが多くいられます。
純粋に糖尿病の方もいらっしゃいますが、心筋梗塞や切断の方でも多くいます。
糖尿病では高血糖が指摘されコントロールすることと指導されますが、
実際に何いけないのでしょうか。
まず高血糖になることで血糖値を下げるためインスリンが膵臓から出されます。血中に多くのインスリンがあると、ナトリウムや腎臓の働きなどに影響し、血管に水が溜まりやすくなります。また交感神経を刺激することで緊張させます。
これにより血圧が上昇します。
血圧が上昇すると様々な血管がダメージを受け合併症を引き起こします。
特に細い血管はダメージを受けやすく、神経障害・網膜症・腎症が「しめじ」といわれ合併症でも有名です。
神経障害は血管とは関係ないと思われるかもしれませんが、神経細胞が必要としている酸素や栄養を運ぶのは血管です。
以上より高血糖により血管がダメージを受け、合併症を引き起こすことがわかります。
詳しくは近くの先生にお聞きください。
今回は特にTKAなど手術をした方のリハビリです。
手術を行うと可動域制限がおこり、伸展運動障害が起きます
よくパテラセッティングを行ったほうがいいとありますね。
そのほかに以下の2点も行ったほうがいいかもしれません。
評価は行いつつ。。
1 骨盤後傾にならないように、ボールを挟み膝伸展
2 立位での股伸展、膝伸展、足背屈を同時に促す(CKC)
上記がとても大切です。
1
変形性膝関節症を持つ患者さんは、BMI高いすこしぽっちゃり、太った方が多い印象です。骨盤は後傾し腹部の筋肉は機能しにくくなっています。
ボールを挟み内転を促すことで運動連鎖により骨盤は前傾します。
それと同時に膝伸展することで前傾位での練習を行うことができます。
前傾で伸展することで内側広筋が優位に働き、ラグを防ぐことができます。
2
立位でのCKCのトレーニングは、手術で劇的に変化した固有感覚の促通を行います。
変形性膝関節症の方は立位で関節の伸展を行うことが困難で、踵接地も困難です。
ICでは足背屈0度程度、膝軽度屈曲、股関節屈曲
ここからTSTにかけて背屈、膝伸展、股伸展していきます。
その際CKCの意識ができてないとなかなかTstのフェイズを作れません。
歩幅が狭くなり、屈曲位での歩行に拍車がかかり、ストレスがかかります。
未然に防ぐため必要です。
上記は経験をもとにしたものです。詳しくは近くの先生にお聞きください。
リハビリの給料は少ないといわれています。
新人では18-22万円くらいが相場でしょうか。(年収350万)
新人のうちはほかの社会人と比べても変わりません。
しかし、30代以上となってくると別です。
皆が500万円程度の年収を稼ぐときにいまだに350万程度の年収です。
それから10年たって皆が600からそれ以上行くときにやっと400万程度です。
もちろん、同じ病院にいなく別のところに行けば変わるかもしれませんが、
特にリハビリの回復期病院と呼ばれるところは低賃金のところが多いです。
だからでしょうか。自然とやめる人が多い。
やめる人が多い=求人が多い=新卒がかなり入る。=勉強会がある=残業が多い。
残業が多いはずなのに回復期は採算があまりとれないため残業代が出ません。
リハビリ自体も給料が少ないのに、回復期だと…ってなりますね。
努力次第ではありますが、やはりリハビリであんてい(無難)は
国や市の病院でしょうか。
公務員リハビリ療法士は、残業なし+給料は年毎増える+休みが多い+自然と心優しい人が多い。
そんな気がします。回復期に比べカリカリしている人が少ないです。
どんな職場でも頑張らなければいけないのは当たり前ですが、
選択するのであれば、勉強会ばかりやる病院ではなく休みがしっかりある病院のほうをお勧めします。
休みの日に勉強会へ出かける元気があるほうが大切ですからね。
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある神経が骨どうしの間が狭くなることで圧迫されて出る症状である。
比較的男性に多くみられ、腰痛→間欠性跛行→しびれ→下肢の痛み→膀胱直腸障害(S2-4の神経根障害の重症例)の順に症状がみられやすい。とくにL45、L34、L5S1の順で好発する。
Lとは腰椎のことを示し、Sとは仙椎のことを示す。
初めの症状としてバスや電車で立っていると足の外側が痛い、しびれてくる。などの症状が初兆の場合がある。また歩くと足がしびれてくるので一度休んでまた歩くなども特徴の一つである。
自分でできるリハビリとしては①おなかの腹圧を高めること、②もも裏の筋肉伸ばすこと、③体を丸めること、④ふくらはぎのトレーニングをすること
などがあげられる。
なかなか症状が改善しない場合は整形外科に一度行って腰のMRIやCTを取っもらうといいでしょう。
参考:
L2:縫工筋、恥骨筋、長内転筋
L3:大腿四頭筋
L4:大腿四頭筋、大腿筋膜張筋、前脛骨筋
L5:中殿筋、半腱・半膜様筋、長母指伸筋
近年高齢者が転倒したことでなる骨折の一つとして”大腿骨頸部骨折”があります。
骨折することで痛みや力が入らなくなることで、病院で保存療法や手術療法を受けます。
今回は得に手術についてです。
骨折部位によって大きく3つに分かれます。
1頸部内側 (内側のところ)
2頸部外側 (外側のところ)
3頸部よりした
※ここでいう頸部は大腿骨の細くなったところを指します。
1では、人工骨頭置換術という骨自体を交換する手術になります
2や3ではγネイルなどの釘やピンでとめる手術となります。
γネイルでは手術は釘やピンを入れるのみとなりますので、傷口は浅く痛み少なめです。
人工骨頭置換術は骨を取り換えるのでその分の大きさを切らなくてはいけないので大きくなります。
また取り換える部分には人体がくっついていて、大腿骨を安定させています。
その人体を切り取り換えるので安定性が落ちます。
そのため、人工骨頭を取り換えた方は深層外旋筋や腸腰筋などの作用で、骨頭を安定させなければいけません。
そのため筋力を増強させる練習を行います。
こうして人工骨頭が安定することで再び歩けるようになります。
以上はおおまかな知識をまとめたものなので、詳しくは担当の方(病院の方)にお聞きください。